乳歯の虫歯

お口と体の健康コラム
院長
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乳歯のむし歯とは永久歯のむし歯の子供版ではありません。
乳歯ならではの特徴を踏まえて、正しくむし歯の予防をしていきましょう!!

初めまして、佐久間歯科医院院長の佐久間光俊です。
このコラムはお子様からご年配の方までの様々な歯に関する情報を発信出来たらと思い作成していきます。
昨今では、このコラムのようにインターネットにより簡単にお口に関する情報も手に入るようになりましたが、中には間違った内容の情報もあったりします。
是非、皆さんには正しい知識を身に着けてもらい、むし歯予防に取り組んでもらえたらなと思います。

乳歯のむし歯とは

私が30と幾年、歯科医を経験してきた中で、乳歯のむし歯を簡単に「いづれは抜ける歯だから・・・。」と考えておられる親御様が非常に多い印象です。

しかしながら、乳歯の持つ役割は皆さまが思われているよりずっと重要です。

乳歯は永久歯のナビゲーター

乳歯のむし歯をいつか生え変わる歯だからと放置していると、乳歯のむし歯の根っこ部分に膿(うみ)が出来てしまいます。

これが次に生えてくる永久歯に接触してしまうと、新しく生えてくる永久歯もむし歯になった状態で出てきてしまう恐れがあります。

また、乳歯がむし歯になっているとその周りの歯茎が柔らかくなったり周りの歯に影響を与えてしまうことで、永久歯が正しい位置に出てこないこともあります。

乳歯のむし歯の特徴

乳歯は永久歯と比べて進行が早く、痛みを感じにくいことが特徴です。

そのため、気が付かない間に大きなむし歯が出来てしまうことが多いです。

むし歯になりやすい場所
・奥歯の
・歯と歯茎の境目
・隣り合った歯と歯の

院長
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子供のむし歯の重症化を防ぐため、常日頃からお口の中をチェックしましょう!!

乳歯のむし歯を防ぐには?

①食生活の見直し

私たちは誰でも食べたり飲んだりをすることで、歯が溶け出します。(これを脱灰といいます)
しかし、通常は唾液(つば)により40分くらいかけて修復(再石灰化)され、歯をコーティングしています。

しかしながら、だらだらご飯やお菓子を休みなく食べたり飲んだりしていては、歯を修復する時間がなく、しっかり歯磨きやフッ素塗布などをしていてもむし歯が出来るリスクが高まります。

また、睡眠に入るまでに歯が修復されていることも重要です。なので就寝の40分前には食事を終えていることが大切ですね。

院長
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おやつは回数・時間を決めて食べるのが大事だね!

②歯磨きは歯ブラシ&デンタルフロスを使おう!

一般的に歯ブラシを使って、歯磨きをしている方が大半だと思いますが、歯ブラシで落とせる汚れは約60%と言われています。歯と歯の間の汚れを落とすのは通常の歯ブラシでは難しいため、デンタルフロスを使いましょう。歯ブラシとデンタルフロスの両方を使用した場合は約90%まで汚れを除去することが出来るといわれています。

③定期的なフッ素塗布

フッ素で歯は溶けにくくなり、むし歯菌は弱くなります。特に生えたての歯はフッ素を取り込みやすく効果が高いです。毎日お家でフッ素配合の歯磨き剤・ジェルなどを使い、中学生くらいまでは3~4カ月ごとに歯医者さんで高濃度フッ素を塗布してもらうことが強い歯を作るためには重要です。

歯医者との上手な付き合い方

お子様、並びに成人の方でも歯科が苦手な方が大多数を占めています。

お子様が小さなころから、歯科を受診する習慣を身に着けておけば

歯科に対する恐怖心もなくなります!

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